夏になると、なんとなく体がだるい、食欲がない、やる気が出ない……そんな「夏バテ」症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか。実はこの不調、腸内環境と自律神経の乱れが密接に関わっていることをご存じですか?本記事では、腸と自律神経の関係性をわかりやすく解説し、夏バテを“腸”から防ぐための食習慣や生活習慣をお届けします。
腸と自律神経の関係性とは?
第二の脳「腸」は自律神経と直結している
腸は“第二の脳”と呼ばれるほど神経細胞が集中している臓器。実際、腸内には約1億個の神経細胞が存在し、脳からの指令がなくても自律的に働くことができます。この腸の活動を支えているのが、自律神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つで構成されており、消化や吸収、排泄といった腸の働きをバランスよく調整しています。ところが、ストレスや不規則な生活、気温変化などによってこのバランスが乱れると、腸の動きも鈍くなり、便秘や下痢、食欲不振といった不調が起きやすくなります。
夏に自律神経が乱れやすい理由
夏は高温多湿な環境の中、冷房の効いた室内と外気との温度差が大きく、自律神経に大きな負担をかけます。また、寝苦しさによる睡眠の質低下や、冷たい飲食物の摂り過ぎによる内臓冷えも、自律神経のバランスを崩す原因となります。
自律神経が乱れると、腸の働きが低下し、消化不良や食欲不振を引き起こします。結果として、エネルギー不足や体力低下を招き、「夏バテ」として現れるのです。
腸内フローラの乱れが引き起こす夏バテ症状
腸内環境の悪化が体調に与える影響
腸内には約100兆個以上の細菌が生息しており、その集合体を「腸内フローラ」と呼びます。腸内フローラのバランスが整っていると、消化吸収や免疫機能がスムーズに働き、健康な体を維持できます。
しかし、暑さでの水分不足、偏った食生活、冷たいものの摂り過ぎなどにより腸内環境が悪化すると、悪玉菌が増殖しやすくなります。その結果、
- 便秘や下痢の頻発
- 免疫力の低下
- 肌荒れ
メンタルバランスの崩れ
といったさまざまな不調につながるのです。
腸とメンタルの意外な関係「腸脳相関」
近年、「腸脳相関」という概念が注目されています。これは、腸と脳が密接に影響し合っているという考え方です。腸内環境が悪化すると、脳にも悪影響を与え、不安感や倦怠感、イライラなどを引き起こす可能性があります。夏の「なんとなく気分が晴れない」状態も、腸内フローラの乱れが影響しているかもしれません。
夏バテを防ぐ!腸から整える生活習慣
1. 発酵食品で善玉菌を増やす
腸内環境を整えるには、まず善玉菌を増やすことが基本です。夏に積極的に摂りたい発酵食品には以下のようなものがあります。
- ヨーグルト
- 納豆
- 味噌
- キムチ
- 甘酒
これらの食品は、腸内に直接善玉菌を届ける「プロバイオティクス」食品です。特にヨーグルトは乳酸菌が豊富で、毎日1個食べるだけでも腸の調子が整いやすくなります。
2. プレバイオティクス食材で菌のエサを補給
腸内の善玉菌を育てるためには、その「エサ」となる食物繊維やオリゴ糖も重要です。
● プレバイオティクスの例
- バナナ
- ごぼう
- 玉ねぎ
- 大豆製品
- りんご
食物繊維とオリゴ糖を組み合わせて摂ることで、腸内で善玉菌が定着しやすくなります。
3. 冷たいものを控えて内臓を守る
夏はつい冷たい飲み物やアイスを選びがちですが、これらは腸の冷えにつながります。冷えた内臓は消化力を落とし、腸の動きも鈍くなってしまいます。
- 飲み物は常温か温かいものを
- アイスは頻度を控える
- 冷たい麺類ばかりの食事は避ける
といった意識が大切です。
4. 水分補給は“ちょこちょこ飲み”が鉄則
水分不足も夏バテの一因ですが、一気に飲むのではなく、こまめな水分補給が効果的です。
- 朝起きてすぐの一杯
- 食間や外出時にこまめに
- 常温の水や麦茶がおすすめ
とくに発汗量が多くなる夏は、意識的な水分摂取が腸内の乾燥や便秘防止に役立ちます。
5. 腸内リズムを整える生活習慣
腸の働きは体内時計とも密接に関係しています。
- 毎日同じ時間に食事をとる
- 朝起きたら太陽光を浴びる
- 夜更かしを避けて良質な睡眠を確保する
といった習慣を心がけることで、自律神経と腸のリズムが整い、夏バテを防ぐことができます。
まとめ:夏の不調は「腸」で整える!
夏バテを予防・改善するには、単にスタミナのある食事をとるだけでなく、「腸」と「自律神経」の関係性に注目することが重要です。腸内フローラを整えることで、自律神経のバランスも安定し、夏特有のだるさや食欲不振も軽減できます。
- 発酵食品で善玉菌を補給
- 食物繊維・オリゴ糖で腸をサポート
- 冷えに注意して内臓を守る
- 規則正しい生活と十分な水分補給
これらの生活習慣を取り入れて、今年の夏は“腸から元気に”乗り切りましょう!


