スマホが手放せない現代社会。目の疲れや集中力の低下、イライラや不安感を感じていませんか?それは「スマホ脳疲労」が原因かもしれません。本記事では、脳科学の観点からスマホがもたらす負荷と、そのリスクを減らすために実践できる習慣をご紹介します。目・脳・心の健康を守るために、今日からできることを始めましょう。
スマホ脳疲労とは?
「スマホ脳疲労」とは、長時間スマートフォンの使用により脳が過剰な刺激を受け、情報処理に疲弊してしまう状態を指します。これは、ノルウェーの精神科医アンデシュ・ハンセンが著書『スマホ脳』で提唱した概念で、日本でも大きな話題となりました。
スマホから受け取る通知やSNSのタイムライン、動画コンテンツなどは、脳にとっては“終わりのない情報の波”。この状態が続くと、脳は常に緊張状態となり、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加。結果として、記憶力や集中力の低下、睡眠障害、うつ症状などに繋がると指摘されています。
脳・目・メンタルに起きる3つのリスク
スマホ脳疲労がもたらす代表的な健康リスクを整理しておきましょう。
① 脳の情報処理能力が低下
スマホ使用中は、脳が次々と入ってくる情報を処理し続けるため、ワーキングメモリ(短期記憶の容量)がフル稼働状態になります。その結果、判断力や創造性が落ち、仕事や学習の効率が大幅に低下します。
② 眼精疲労と視力の低下
長時間の画面注視はまばたきの回数を減らし、ドライアイや眼精疲労を引き起こします。特にブルーライトは網膜への刺激が強く、長期的には視力低下や加齢黄斑変性のリスクも高まるとされています。
③ メンタルヘルスの悪化
SNSでの比較や、常に情報にさらされていることで不安や焦りが増す傾向があります。特に若年層では、スマホ使用時間と自己肯定感の低下との相関が指摘されており、精神的な健康に大きく影響することがわかっています。
スマホ脳疲労を防ぐ!効果的な生活習慣
では、スマホ脳疲労を予防・改善するにはどうすればよいのでしょうか?以下の習慣を日常に取り入れることがカギです。
- 就寝1時間前はスマホを見ない(睡眠の質改善)
- 1時間ごとに5分間の“画面休憩”を取る
- 通知をOFFにして“中断”を減らす
- 紙の手帳やノートでアナログ時間を確保
- 朝イチのスマホ確認をやめ、まず日光を浴びる
- 週末は「デジタルデトックスデー」を設ける
これらを継続的に実行することで、脳への負荷を減らし、気分や集中力の安定につながります。
最新の研究でも明らかに
近年の脳科学研究では、スマホ使用過多と「前頭前野(感情のコントロールや判断を担う部位)」の機能低下が関連することが報告されています。スマホ使用時間が多いほど、感情のブレーキが利きづらくなり、衝動的な行動が増える傾向があるというのです。
また、スマホ使用が習慣化すると、ドーパミン(快楽物質)が過剰に分泌され、依存性が高まりやすいことも知られています。これはゲームやギャンブルと同様の脳内報酬回路が働いているためです。
親子・家庭での“スマホルール”も重要
子どもにとっても、スマホ脳疲労は深刻な問題です。発達途中の脳に長時間のスマホ使用が与える影響は計り知れません。家族で使い方のルールを話し合い、時間制限や使用場所の制限を設けることが必要です。
特に、食事中のスマホ禁止や、寝室には持ち込まないといった基本的なルールを徹底するだけでも、脳と心の健康を守る効果は大きいでしょう。

まとめ:スマホと“うまく付き合う”習慣を
スマホは便利なツールですが、使い方次第で私たちの健康に深刻な影響を与えかねません。脳の情報処理能力、目の健康、そしてメンタルバランスを守るためには、「スマホに支配される」のではなく「自分で使いこなす」意識が必要です。
まずは1日の中で“スマホを手放す時間”を少しずつ増やしてみましょう。脳も目も、少しの休息で驚くほどリフレッシュできます。スマホに疲れたと感じたら、それは「体からのサイン」。ぜひ、あなたの生活にも“スマホ脳ケア”を取り入れてみてください。


